江戸時代の教育-2 手習い師匠の資格

完全に親に任されていた江戸時代の子供の教育ですが、一方で教える側の資格はどうなのでしょうか。現代では教員免許画必要ですが、江戸時代といえば何も無かったのです。極端に言えば「教えます」といえば、誰でも手習い師匠になれたのです。『大江戸ボランティア事情』(石川英輔著 講談社)によると、江戸府内には1500もの塾があったそうです。全国ではその10倍の1万6千もの塾が存在したという事が分かっているそうです。江戸府内に1500というと、男の子と女の子を教える塾にそれぞれ分かれるにしても、ごく近い近所にいくつかの塾が存在していたことになります。

[include file=/rssb/12523/rss.html]

文政元年(1818年)に幕府が定めた御府内の範囲は、山の手線を一回り広くした範囲に加えて、江東区までを含めた部分です。周辺部は民家もまばらだったと思いますので、人口が集中した部分には、相当数の手習い師匠が塾を開いていたはずです。手習い師匠になるには資格が要りませんが、評判が悪ければ、親は自分の子供を通わせたりしません。気に入らなければ、別の塾に移ればよいだけです。従って力量のない師匠は自然に淘汰されていきます。国や自治体や組合などに守られている現在の先生と違って実力主義だったのです。また制度がないだけに、親は自分の責任で子供に適した先生を選んで通わせたのであり、一方的に要求するモンスターペアレンツが問題になる現代とは大違いです。

[include file=/rssb/12524/rss.html]

カテゴリー: 教育の歴史   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>